スー・ゴフ氏とグレッグ・コンウェイ氏によるツァイス双眼鏡のレビュー

ツァイスVictory SF 8 x 42双眼鏡は、決してお手頃価格とは言えませんが、ハイエンドの光学系を買うなら、この双眼鏡は素晴らしい画、高い構造品質、そして購入後の行き届いたサービスが期待でき、また実際に受けることができるでしょう。しかし、ツァイスVctory SFを選ぶべき理由は何でしょうか?長きに渡り、ツァイスや他のマーケットリーダーたちは、鳥の光学系に関して、「ロールス・ロイス」のように市場を席巻していました。しかし流行りが変わり、他のモデルが最近の愛鳥家たちのお気に入りとなってしまったのです。そこで、彼らを引き戻すため、ツァイスは新しい製品を作りました。ただ、ツァイスの双眼鏡と同等のモデルを見てみると、ほとんどの人が画の違いに気づかないでしょう。ではなぜ、その中で敢えてツァイスを選ぶべきなのでしょうか?

ツァイスの双眼鏡は長いながら、軽量です。今まで、重すぎて長時間の使用では首にかけられない双眼鏡をたくさん見てきましたが、これは大丈夫です。また、他のメーカーの分厚いバレルと比べると、細く長いバレルなので、持ち易さもあります。接眼レンズの端にある、内部の「部品」の配置を新しくしたことにより、バランスも素晴らしく、使っている時に重さを感じような仕様になっています。さらに、画の違いも発見しました。私はこの、自然な色合いが非常に気に入っています。眩しくもリアルな、また予想もできなかった程の三次元の世界を映し出し、視野幅も卓越しているのです。また。1.5mの近距離フォーカスのおかけで、虫観察では、思いがけないほど素晴らしい、夢のような界を見せてくれるのです。

コストパフォーマンス:● ● ● ● ●
重さ:● ● ● ● ●
イメージ(明るさ、シャープネス、色収差):● ● ● ● ●
構造(耐久性、デザイン):● ● ● ● ●
使いやすさ:● ● ● ● ●
総評:● ● ● ● ●

粗探しはできないですね。非常にオススメです。私は、双眼鏡市場に詳しいわけではありませんでしたが、Victory SFは素直に素晴らしいと思いました。購入資金は頑張って貯めましたが、良い買い物ができました!

スー・ゴフ

スー・ゴフ氏は英国鳥類保護協会(BTO)でトレーニングマネージャーとして17年間働いており、鳥の見分け方や調査の仕方を、楽しみながらもプロフェッショナルに教えています。1991年から働いていますが、当初は生態研究学者として主に農地や森林地帯、そして都会に住む鳥の研究をTerrestrial Ecology Unitでしていました。2000年に、BTOのメンバーにトレーニングコースを設けました。2008年には、トレーニングも続ける一方、メンバー向けの雑誌BTO Newsの編集も担うことになりました。トレーニングは広がっていき、2015年には編集から離れ、フルタイムでトレーニングに徹することになりました。最近では、休日の野鳥観察会を率い、鳥の見分け方のトレーニングをし続けながら、Hawk and Owl Trustのコミュニケーション&広報担当として活動しています。

一目見て触っただけで、Victory SF 10 x 42の組み立ての質と仕上がりは、ツァイスの期待を背負った高水準なものだと分かりました。重さがたった780gで小さいながら、バランスのよくとれたデザインに頑丈でコンパクト製品は、ユーザーにかなり軽いと感じさせるでしょう。フィールドテストは、冬の曇り空の数日間に行われました。しかし有難いことに、双眼鏡の集光能力とクリアな光学系が、少ない光量のレベルを補正してくれ、予想していたイメージよりも明るい映像を映し出してくれました。そして、広い視野と優れた演色性の組み合わせにより、非常に明るく、一貫して鮮明な画を作り出してくれました。

1.5mの合焦距離も、このサイズの双眼鏡ではなかなか見られないでしょう。10倍の倍率と最高の光学系が融合し、ほんのわずかなディテールをも精査できる性能は、バーダーだけでなく、他の野生生物、特にチョウチョウやトンボといった小さな生き物に興味がある人にも魅力的です。また、メガネをかけている私にとって、調整可能なゴム性のアイキャップは大きな利点です。これは、位置を簡単に動かせるので、ユーザーに合わせてアイレリーフを最適化できます。通常、他の製品はアイキャップを最大限に開くことしかできないため、視野と使い勝手が限られているのです。

コストパフォーマンス:● ● ● ● ●
重さ:● ● ● ● ●
イメージ(明るさ、シャープネス、色収差):● ● ● ● ●
構造(耐久性、デザイン):● ● ● ● ●
使いやすさ:● ● ● ● ●
総評:● ● ● ● ●

率直に言えば、この製品の購入は大きな投資になるでしょうが、少なくとも向こう20年はその恩恵を受けるでしょう。

グレッグ・コンウェイ

グレッグ・コンウェイ氏は、BTOの生態研究学者で、データ解析やプロジェクト開発もしながら、国や地域に生息する一種のみの生物調査団体の責任者の任も負っています。また、農地、高台周辺、そして森林地帯にいる鳥に着目した、様々な研究も行っています。コンウェイ氏は、非常に活動的なバーダーで、サポーターです。